主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 176-
プチスポット火山は、溶岩とその溶岩が取り込んだ捕獲物質から、アセノスフェア-リソスフェア境界に存在し得るメルトや沈み込み前の海洋プレートの化学組成について多くの新見解を与えている。一方、希ガス組成は、急冷ガラスが保持する同位体組成に限られている。そこで、我々はSato et al. (2018)で新たに報告されたカンラン石斑晶を含む、プチスポット溶岩の希ガスに着目し、プチスポット初生マグマの起源を探る。分析試料としてYK20-14S航海でSite Aから採取した溶岩の急冷ガラス、YK14-05航海でSite Cから採取した溶岩の急冷ガラスとカンラン石斑晶を、段階加熱法で希ガス同位体組成を測定した。カンラン石斑晶の³He/⁴He比は、8.4から9.3 Raと均質な値を示し、カンラン石斑晶のHe濃度は平均的なMORBガラスに匹敵する濃度を持つ。その他、希ガス組成に加え、先行研究で示された放射年代、化学組成、同位体組成を加え、北日本に沈み込む太平洋プレート下マグマの特徴を考察する。