主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 175-
本研究では,福島県沖約350 km に位置する磐城海山において水深の異なる地点で採取された鉄マンガンクラスト(以下クラスト)を対象にOs同位体比と元素組成の分析を行い,試料の成長方向に沿った年代値と元素組成変動を明らかにした.磐城海山では水深によってクラストの平均成長速度が異なり,平頂部付近で採取されたクラストは生成過程においても成長速度が大きく変化していることが明らかになった.また,クラストの主成分金属元素(Mn, Fe)と副成分金属元素 (Co) ,砕屑物由来元素(Al)の成長方向における変動は水深によって有意の差を示す傾向となった.これらの結果から,同一海山であっても水深・堆積環境によって各元素の濃集度に差異があり,それがクラストの成長速度変化に相関していることが示唆される.