日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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S03 環境放射能研究の最前線
核分裂生成核種135Csの測定法確立に向けた取り組み
*椎根 大輔坂口 綾笹 公和松村 万寿美高橋 努末木 啓介山﨑 信哉
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p. 194-

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抄録

質量分析による海水中Cs-135定量のために,妨害同位体のより少ないCs濃集法の構築及びAMSによるCs同位体測定を試みる。Cs濃集法については,銅置換体プルシアンブルー吸着布(PB)を用いて,Cs-137とBa-133の吸着・脱離実験を行った。AMS測定については,CsとRbのイオン源により,数種類の試薬からのCs負イオンビーム取り出しについて検討した。24時間の吸着実験では,海水1Lに対してPBサイズが4-100cm2でCs-137吸着率は39-97%であった。現在得られている結果から,Ba-133吸着率は5%以下であった。脱離実験では,30%の硝酸を用いた場合,吸着したCsの40%しか脱離されなかったものの,塩酸では35%の濃度で95%以上のCs脱離が見られた。またAMS実験の結果,Cs及びRbイオン源を用いた試料照射で得られたビームではCsS-, CsF2-と考えられるビームが取り出せた。

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