237Npは、その物理化学的特性から環境・放射線影響調査や地球化学研究ツールとして重要性が示唆されている。しかし、難放射線測定核種である上に、質量分析に必要なスパイクが存在しておらず包括的な研究に至っていない。本研究では、環境中のNp評価が質量分析にて行えるようNpスパイクとして236gNpの製造、それに伴う化学分離法の確立を試みることとした。TEVA、TK400、UTEVAレジンを用いることでNpの回収・妨害元素の除去を効率良く行える分離法を確立し、Np製造のための照射試料に適用することでNpを精製し、副生成物236mNpの検出と定量に成功した。さらにこの結果から照射によって生成する236gNp量を見積もった。併せてNpスパイク法を水圏試料に適用することを目指し、海水にアミドキシム型吸着材によるNp回収方法についての基礎検討を行った。