主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 196-
環境放射能研究は、放射性物質および放射線の環境への影響を研究する重要な研究領域であり、過去の大気核実験や原子力発電所事故などにより放出された放射性物質の環境動態が調べられてきた。誘導結合プラズマ質量分析法 (ICP-MS) は、ほとんどの元素について高いイオン化効率が得られるため、環境放射能研究を進める上で重要な分析法として広く普及している。近年、トリプル四重極型ICP-MS (ICP-MS/MS) の実用化により、従来のICP-MSでは測定できなかった極微量放射性同位体分析が可能となり、ICP-MSの迅速性を活かした新たな分析手法として環境放射能研究への応用が期待されている。本講演では、これまでAMSで測定されてきた極微量放射性同位体であるヨウ素129、ストロンチウム90、ウラン236について、我々の研究グループで開発したICP-MS/MSを用いた新しい分析法とそれらを用いた環境放射能研究への応用例を紹介する予定である。