日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G02 環境地球化学・放射化学
湖沼の微量元素ホメオスタシス 第一報
*板井 啓明
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p. 22-

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抄録

ホメオスタシスとは、「生物体の体内諸器官が、外部環境の変化や主体的条件の変化に応じて、統一的・合目的的に体内環境をある一定範囲に保っている状態、および機能」として定義される。元素濃度制御機能が十分に強ければ、環境中の元素濃度に依らず生体内濃度が一定に保持されるが、実際には高次生物や藻類で、ある程度環境中濃度の差を反映することがわかっている。多くの必須元素は、必須要求量とともに毒性発現閾値を有すため、生物にとっては、元素濃度や化学量論比が環境中での物質循環過程において許容範囲に調整されることが望ましい。演者は、陸水の停滞場である湖沼がその役割を担っていると考え、湖沼の有する微量元素恒常性維持機能を評価することを着想した。本発表では、東日本に分布する9湖沼について、水柱における溶存態・懸濁態の微量元素プロファイルと変動性について報告する。

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