日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G01 大気とその境界面における地球化学
GOSAT-GW衛星による温室効果ガス及び大気汚染物質の排出観測
*谷本 浩志松永 恒雄三枝 信子杉田 考史八代 尚森野 勇齊藤 誠大山 博史池田 恒平染谷 有藤縄 環山下 陽介佐伯 田鶴金谷 有剛関谷 高志滝川 雅之PATRA Prabir笠井 康子佐藤 知紘
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p. 3-

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抄録

現在、温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)の開発が進められており、二酸化炭素やメタンに加え二酸化窒素が観測される予定であり、GOSAT及びGOSAT-2に引き続いて二酸化炭素の全大気平均濃度を監視していくこと、パリ協定に基づいて世界各国が作成・公表する二酸化炭素及びメタン排出量の検証において正確性、透明性および信頼性を向上させること、二酸化窒素観測の援用により大都市や大規模固定排出源からの排出について未知の排出源の検知や推計の高精度化を行うこと、が科学的な目標となっている。こうした成果は、パリ協定のもとで実施されるグローバルストックテイクにおいて、各国が自ら設定する排出削減目標を適切かつ野心的に目標設定する上で必要となる「現状の排出量の正確な把握」に重要な貢献となるため、国際的に大きな役割が期待されている。

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© 2021 日本地球化学会
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