日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G05 古気候・古環境解析セッション
個別石英粒子のカソードルミネッセンス分析に基づく北太平洋亜寒帯域へのダスト輸送量・季節性の解明
*長島 佳菜川上 創杉江 恒二藤木 徹一野口 真希本多 牧生岩本 洋子
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p. 63-

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抄録

西部北太平洋亜寒帯域はHNLC海域として知られ、微量栄養塩である鉄の供給プロセス、供給量、およびそれらの季節性を定量的に評価する必要がある。そこで我々は、鉄供給プロセスの一つである、鉱物ダストによる大気からの鉄の供給量と季節性の解明を目的とした研究を行っている。本発表では、2003-2004年の様々な季節に行われた研究航海において、西部北太平洋亜寒帯域・時系列観測点(K2:47N, 160E)において採取された現場濾過試料を用いて、海水中の石英粒子のカソードルミネッセンス分析を行い、季節毎の粒子の供給源を推定した結果について述べる。更に、沈降量の情報と合わせて、海洋へのダストを通じた鉄供給量を推定し、生物生産へ与える影響について議論する。

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