日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G06 宇宙化学:ダストから惑星、生命へ
初期太陽系における138La同位体不均質性の検証
*鈴木 充飯塚 毅山本 康太平田 岳史
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p. 72-

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抄録

短寿命核種を用いた初期太陽系年代学は、核種が系内に均質に分布していたという仮定のもと年代値を推定してきた。ところが、近年、超新星爆発により合成される短寿命核種92Nbの初期太陽系における不均質性が明らかになった。これにより、初期太陽系年代学の根幹をなす仮定が成り立たなくなり、不均質性を較正するトレーサーの必要性が高まっている。長寿命核種138Laは、92Nbと同一の合成起源をもつため、初期太陽系内で同様の不均質性が予測される。したがって、初期太陽系内での138Laの不均質性を定量化することで、短寿命核種混入のトレーサーとして活用できる。 本研究では、多重検出器型ICP質量分析計による高精度La同位体分析法を開発し、玄武岩標準試料JB-1bのLa同位体を測定した。

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