日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G07 素過程を対象とした地球化学
X線吸収端近傍構造解析と量子化学計算を用いた海底マンガン酸化物中のバナジウムの同位体分別の推定
*田中 雅人柏原 輝彦高橋 嘉夫
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p. 98-

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抄録

海底マンガン酸化物中のモリブデン(Mo)は、軽い同位体に富むことが知られている。5価のバナジウム(V)はMo(VI)と同様の元素的な特徴を持つため、海底マンガン酸化物中のVがMoと同様に大きな同位体分別を示すことが期待される。X線吸収端近傍構造(XANES)スペクトルのプリエッジの形状は分子の電子構造を反映しており、そのピーク強度は配位構造に依存し、四面体(Td)では最も高くなり、八面体(Oh)では極めて小さくなる。本研究では、鉄・マンガン(水)酸化物に吸着させたV試料を標準物質として、海底マンガン酸化物のV K吸収端XANESスペクトルのプリエッジを詳細に解析することにより、海底マンガン酸化物中のVのTdおよびOh吸着構造の割合(Oh/Td比)を推定した。さらに、量子化学計算で見積もられたTdおよびOh吸着構造に対する同位体分別の大きさを用いて、海底マンガン酸化物中のVの同位体分別の大きさを推定した。

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