日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
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G6 宇宙化学:ダストから惑星,生命へ
リュウグウvs炭素質コンドライト:有機物の赤外分光分析からの知見
*癸生川 陽子Emmanuel DartoisEric QuiricoLydie BonalCécile EngrandJean DupratJérémie MathurinAlexandre DazziAriane Deniset-Besseau薮田 ひかる圦本 尚義中村 智樹野口 高明岡崎 隆司奈良岡 浩坂本 佳奈子橘 省吾渡邊 誠一郎津田 雄一
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p. 103-

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抄録

はやぶさ2ミッションによりC型小惑星リュウグウからサンプルが持ち帰られ,2021年6月から1年間初期分析が行われた。固体有機物分析サブチームの一環として,採集地点の異なる2種類の粒子(チャンバーA,C)及びこれらから抽出された不溶性有機物(IOM)の赤外分光分析を行った。リュウグウのIOMの赤外スペクトルにはいくつか異なるものがみられた。主要なものは,熱を受けていない炭素質コンドライトのIOMと似ているが,より高いCH2/CH3比と脂肪族CH/芳香族C=C比を示した。一方で,A0106とC0107から抽出されたIOMには,コンドライトIOMとは異なる特徴を示すものもあった。これらはN-Hのピークをもつほか,脂肪族C-HやC=Oのピークがみられた。また,C0109から抽出されたIOMには,脂肪族C-Hのほか,芳香族やC-Oのシャープなピークをもつものがみられた。このようなリュウグウの特徴は,地球期間の長い炭素質コンドライトでは失われている成分を反映している可能性がある。

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