日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
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G8 地球深部から表層にわたる元素移動と地球の化学進化
鉛直硫化水素センサーアレイを用いた火山性ガス放出量定量法開発
*渡部 紘平角皆 潤宮木 裕崇伊藤 昌稚中川 書子風早 竜之介
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p. 115-

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抄録

火山や地熱地帯の火山性ガス放出量は、その組成と並んで火山活動の現況や経時変化を把握する上で有用な指標となる。本研究では二酸化硫黄に乏しい地熱地帯における火山性ガスの放出量を見積もるために複数の硫化水素センサーを鉛直方向に配列したセンサーアレイを開発した。2022年6月に実施した登別大湯沼 (俱多楽火山)における観測では、三次元風向風速計と鉛直センサーアレイを定点に固定して観測を行い、定点で得られた風向・風速の時間変化と硫化水素濃度の相関を利用して噴煙断面中の硫化水素濃度分布を推定した。その結果、大湯沼の硫化水素放出量を17.7 ton/day、さらに噴煙中の硫化水素と他のガス成分との相関を用いることで二酸化炭素及び水素の各放出量を128.6 ton/day及び125 kg/dayと見積もった。

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© 2022 日本地球化学会
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