本講演では、コロンビア・ゴルゴナ島のビーチサンドから採取したクロムスピネルの希ガス同位体比とハロゲン組成を報告する。クロムスピネル中のメルト包有物に捕獲されたヘリウムの同位体比(3He/4He)は20 Ra(Raは大気の3He/4He)より高いと推定され、最高で29 Raの3He/4Heが報告されているガラパゴスマントルプルームが、ゴルゴナ島の火成活動の起源に関与した可能性を示唆している。ハロゲン組成(Br/ClとI/Cl)もマントルに特徴的な値を示し、これらを合わせるとクロムスピネルがもともと含まれていたゴルゴナ島のコマチアイトやピクライトのマグマ中の揮発性成分は、核-マントル境界に近いマントル深部に存在する、始原的希ガスが比較的脱ガスしていないリザーバーに由来していると考えられる。