主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
回次: 69
開催日: 2022/09/05 - 2022/09/16
p. 219-
メルト包有物は、マグマだまりにおいて鉱物が成長する過程で周囲のメルトが鉱物に取り込まれたもので、メルトの化学組成や含水量等の情報を保持している。また、物理化学的に安定な鉱物であるジルコンに含まれるメルト包有物は変質を受けにくく、メルトの組成情報の復元に適した研究対象であるといえる。そこで本研究では、新たに深成岩からメルト包有物の組成情報を得るために、ジルコンメルト包有物の均質化実験を行い、その化学組成分析を行った。本研究では、新第三紀花崗岩質岩体である甲斐駒ヶ岳岩体と御内岩体を対象とした。ジルコンメルト包有物の組成をノルムAn-Ab-Or花崗岩分類図にプロットすると、黒雲母花崗岩を主体とする御内岩体と角閃石黒雲母花崗閃緑岩を主体とする甲斐駒ヶ岳岩体中の両者ともジルコンメルト包有物は花崗岩質の組成を持つ。メルト包有物組成と岩体の全岩化学組成の差異については、今後検討が必要である。