日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
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G4 初期地球から現在までの生命圏の地球化学
同位体分子分析によるエタン分解微生物の検出
*田口 宏大Gilbert Alexis上野 雄一郎
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p. 18-

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抄録

エタン等の非メタン炭化水素は地殻内に普遍的に存在し、地表に噴出する過程で微生物により分解されることが知られている。従来エタンの微生物分解指標の一つに同位体組成が用いられてきたが、分解の有無を明確に判定することは困難であった。これに対し、二重置換度分析は起源物質の同位体組成に依存しない、より頑健な情報の提供が可能である。本研究は、エタンの微生物分解が示唆される新潟県の十日町泥火山からエタンを採取し、C-C二重置換度を分析した。結果、熱分解モデルから予測されるC-C二重置換度と比較して、特異的に高いC-C二重置換度を示した。エタンからCO2への酵素反応が細胞内で可逆的であることから、代謝過程で進行する同位体交換反応に従って、C-C二重置換度が上昇することが示唆された。以上から、C-C二重置換度分析に基づくエタン分解微生物の検出が可能であることが期待される。

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