日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
会議情報

G6 宇宙化学:ダストから惑星,生命へ
プレソーラーSiCのヘリウム深さ方向分析
*和泉 樹馬上 謙一川崎 教行大槻 悠太甘利 幸子圦本 尚義
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 188-

詳細
抄録

隕石中のプレソーラー炭化ケイ素(SiC)は,主に漸近巨星分枝(AGB)星の星周で形成したと考えられている.主に,AGB星の星周で形成したSiCは恒星風や星間での銀河宇宙線が照射されていると考えられる.本研究では,CMコンドライトMurchisonから化学分離した KJGフラクション(Amari et al. 1993)を試料に用い,同位体ナノスコープ(Bajo et al., 2015)を用いて深さ方向分析を行った.その結果,CとSi同位体のイオン強度は深さによらずほぼ一定であった.一方,4Heが深さ方向に山状に分布し,250 nm程度までの深さに濃集していた.この深さ方向プロファイルはSiC形成後にイオン注入されたことを示唆している.このヘリウムイオン注入プロセスとして,(1)恒星風との相互作用;(2)質量放出ガスとの相互作用;(3)星間空間でのイオン注入,などが考えられる.

著者関連情報
© 2022 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top