主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
回次: 69
開催日: 2022/09/05 - 2022/09/16
p. 188-
隕石中のプレソーラー炭化ケイ素(SiC)は,主に漸近巨星分枝(AGB)星の星周で形成したと考えられている.主に,AGB星の星周で形成したSiCは恒星風や星間での銀河宇宙線が照射されていると考えられる.本研究では,CMコンドライトMurchisonから化学分離した KJGフラクション(Amari et al. 1993)を試料に用い,同位体ナノスコープ(Bajo et al., 2015)を用いて深さ方向分析を行った.その結果,CとSi同位体のイオン強度は深さによらずほぼ一定であった.一方,4Heが深さ方向に山状に分布し,250 nm程度までの深さに濃集していた.この深さ方向プロファイルはSiC形成後にイオン注入されたことを示唆している.このヘリウムイオン注入プロセスとして,(1)恒星風との相互作用;(2)質量放出ガスとの相互作用;(3)星間空間でのイオン注入,などが考えられる.