日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析
表層堆積物に含まれる浮遊性有孔虫チャンバーの微量元素比の変化と個体差
*吉村 寿紘常 青大河内 直彦石谷 佳之Ulanova Dana遠藤 博寿黒田 潤一郎氏家 由利香
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キーワード: 有孔虫, チャンバー, Mg/Ca比
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p. 211-

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抄録

有孔虫殻のマグネシウム/カルシウム比(Mg/Ca)は地質時代の水温変動や生態情報の記録媒体として広く利用されている。本研究では,石灰質堆積物に含まれる浮遊性有孔虫を対象に,個体内や個体間の組成変化を検証し,古環境復元に適した試料の選定について報告する。試料はオントンジャワ海台の表層堆積物から,T. sacculifer(最終チャンバー:sacあり・なし),G. menardii等を採取し,クリーニング後にフェムト秒レーザーを用いたLA-ICP-MSにて個体のチ各ャンバー毎に微量元素/カルシウム比を測定した。メタノール洗浄を施したT. sacculifer(sacあり)において、最終2チャンバーで非常に高いMg/Ca比を示すが,酸化的なクリーニング法により低減した。sacなしではクリーニング法の差異は小さく,古水温復元に適していることが示唆された。栄養塩最大層に生息するG. menardiiは,チャンバー付加に伴う生息水深の移動が示唆される。

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© 2022 日本地球化学会
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