人為起源温室効果ガスの排出削減を検証するため、大気観測に基づく排出量推定は有力な手法の一つと期待されている。本発表では、波照間島(北緯24.1度、東経123.8度)および与那国島(北緯24.5度、東経123.0度)で1~3月に観測される大気中CO2とCH4濃度の変動比(ΔCO2/ΔCH4比)を用いて中国の化石燃料起源CO2(FFCO2)排出量の推定結果について発表する。大気輸送モデルを用いた解析から推定された排出量の変化とΔCO2/ΔCH4比の変化の関係を用いて、観測されたΔCO2/ΔCH4比をFFCO2/CH4排出比に変換することで、中国からのFFCO2の変化を推定する。この方法を用いて推定された中国における2020~2023年におけるFFCO2排出量の変化率の変化について報告する。