日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
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G1 大気とその境界面における地球化学
海氷表面におけるブロモホルムの生成機構と気温の影響について調べる実験方法の開発
*蒲 惟吹大木 淳之野村 大樹薮下 彰啓
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p. 9-

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抄録

対流圏オゾンを減少させる物質として臭素原子が知られている。臭素原子を大気へ供給する物質の1つに揮発性有機臭素のブロモホルムがある。極域の海氷表面では高濃度のブロモホルムが見つかっており、その要因として光化学反応やオゾンによるBr⁻の酸化などが考えられる。北海道のオホーツク海海岸にある汽水湖であるサロマ湖で積雪と海氷中のブロモホルム濃度の鉛直分布を調べたところ、海氷表面では有機ヨウ素のヨードエタンが高濃度であったが、ブロモホルムは低濃度であった。この原因として、極域とサロマ湖の気温の違いに着目し、海氷表面でのI⁻とBr⁻の反応に温度依存性があると考え、この仮説の検証のためにオゾンと海氷を反応させる実験手法を開発した。実験室で海氷中のBr⁻とオゾンの反応によるブロモホルムの生成を確認するために人工的に海氷を作成して海氷表面へオゾンを供給した。その結果、海氷表面で高濃度のブロモホルムが検出された。

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