LIII吸収端XANESスペクトルの半値全幅(FWHM)とランタノイド化合物の局所対称性の間に有意な相関関係が見いだされた報告をもとに(Asakura, et al., 2015. J. Phys. Chem. C. 119, 8070- and references therein)、ランタノイド水溶液および鉄水酸化物・マンガン酸化物・炭酸カルシウム中のランタノイドXANESスペクトルのFWHMと、化学形態や構造情報との関係性を調べた結果、ランタノイドの化学形態分析に応用できることが明らかとなった(2017年度年会報告)。また、原子番号の増加に伴うFWHMの系統的な変化を調べたところ、LIII吸収端 XANESは2p→5d遷移に該当するにもかかわらず、4f電子に関係すると考えられる明瞭なhalf-filled effectが認められた。本講演では、このLIII吸収端XANESスペクトルのFWHMに認められる系統変化の理論解析を行った結果について報告する。