2024 年 20 巻 2 号 p. 2_33-2_42
共同研究の実施状況を詳細に分析し現状を明らかにし,共同研究の推進の問題や課題を明確にして解決に向けた一助とするために,宇都宮大学の共同研究の状況について,2014~2018年度の契約データに基づき,共同研究の相手先,相手先の地域性,研究費受入額などの分析を行った結果,2004~2013年度の状況と比較して,①共同研究全体における件数,受入額は増加傾向にあること,②大企業や中小企業の相手先の割合,相手先の地理的分布や共同研究1件当たりの研究費受入額については大きな変化がないこと,③栃木県内の中小企業との共同研究件数が減少から増加に転じていること,④2004~2018年度の15年間では,共同研究の実施状況に大きな変化は見られないこと,が明らかになった.