日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
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G8 地球深部から表層にわたる元素移動と地球の化学進化
我々は本当に分析したいサンプルを分析しているのだろうか?超苦鉄質天然岩石を例として
*森下 知晃西尾 郁也田村 明弘板野 敬太
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p. 169-

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抄録

超苦鉄質岩石(カンラン岩や輝岩類)は、地球のマントル由来と考えられたり、初生的メルトからの早期結晶集積岩として考えられることなどから、いずれの場合においても、地球のマントルの状態を知るための重要な物質科学試料として取り扱われている。我々は直接マントルから試料を得ることができていないため、実質的には地表に露出する超苦鉄質岩石類の分析を行っている。その超苦鉄質岩石の特徴などから、その超苦鉄質岩石が形成されたテクトニクス場や、特定の時代のマントル情報を抽出している。しかし、研究を進めていると、その超苦鉄質岩石が、我々の想定している時代やテクトニクス場で形成されたかどうか自明でないまま分析が行われ、考察され、発表されていると感じることがある。本発表では、筆者らが超苦鉄質岩石を素材として研究している中で体感し、注意している点を地球化学会の皆さんと共有し、一緒に解決していく糸口を見つけたい。発表では、海洋底から直接採取される深海性カンラン岩、太古代地質帯に産する超苦鉄質岩石などを例にして、それらの岩石の特徴などから、起源について考察するときの問題点などを指摘したい。

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