主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
回次: 70
開催日: 2023/09/14 - 2023/09/24
p. 213-
2013年に噴火活動を再開した西之島は,安山岩マグマを間欠的に噴出する活動を見せていたが(第1-3期),2019-2020年の第4期噴火活動では爆発的な噴火とともに玄武岩~玄武岩質安山岩組成のマグマを噴出した.2021年8月頃から第5期の噴火活動を見せている.本研究では,噴出時期がある程度制約可能な岩石試料を用いて,西之島の第4期~第5期噴火活動に関与したマグマの組成を,特に火山ガラスの酸化還元状態に注目して記載した.第4期活動ではΔQFM-1程度の還元的な珪長質マグマにΔQFM+4の酸化的なマグマが貫入していた一方で,第5期活動では石基の珪長質ガラス自体がΔQFM+2.7の酸化的な状態へと変化している事がわかった.西之島第5期活動は1~3,4期のいずれとも異なる特徴を持っており,今後の活動を注視していく必要がある.