日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
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語の使用に着目した数学科カリキュラムアラインメントの検証
*影山 和也
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抄録

本稿は,多元分析アプローチのうち「語」に着目し,意図されたカリキュラム(学習指導要領解説等)と実施されたカリキュラム(授業・教師資料等)とのアラインメントを検証する。2023年9月に実施された算数科授業「図形の面積」を対象に,教師の事前検討資料・学習指導案・授業中の発話・事後協議資料をテキスト分析し,語「統合」の使用傾向を分析した。その結果,「統合」は事前資料では意図的に活用され,目標や考察の枠組みとして位置づけられていた一方,授業中の発話には直接現れず,むしろ論理的思考の強調が見られた。その反面,事後協議では授業者による「統合的に捉えていく力」への意識が再確認された。以上から,語の使用やパラフレーズの扱いを通じて,カリキュラムのアラインメントは必ずしも安定して維持されるものではなく,教師の本来の意図や実際の実践によっては,その教師および授業なりの調整が働いていることが示唆された。

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