大気に覆われていない地球外の惑星物質中のいくつかの元素の同位体は宇宙線照射に伴う中性子捕獲反応によって存在度が変動することがある。演者らはYbに着目している。Ybの同位体のうち、168Ybと170Ybについては宇宙線照射に伴う中性子捕獲反応として、前者は同位体存在度の減少、後者は増加が期待できる。現在、14種類の月隕石を対象として同位体を継続中であるが、分析を終えた8試料のうち3試料について168Ybの同位体存在度減少が確認された。本講演では、他元素の中性子捕獲反応に伴う同位体組成変動との整合性等について言及する。