主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
回次: 71
開催日: 2024/09/18 - 2024/09/20
p. 147-
初期太陽系における同位体不均質性の起源として、超新星爆発放出物の不均質分布が提唱されている。長寿命放射性核種138Laは超新星爆発でのみ合成されるため、そのような超新星爆発放出物の良いトレーサーとなる。138Laを超新星爆発放出物のトレーサーとして用いるためには太陽系内側および外側に由来する種々隕石の全岩La同位体比を求める必要がある。Laは同位体が二つしかないため、実際の岩石試料分析時にはLa単離時の同位体分別効果をはじめとした非核合成起源の同位体分別をあらかじめ評価しておく必要がある。本発表ではLa単離時の同位体分別効果を評価した上で、多重検出器型ICP質量分析計を用いた測定による様々な隕石グループのLa同位体比を報告し、La同位体不均質性について議論したい。