原子番号45番であるロジウムは白金族元素(PGEs)の1つであり、高い触媒性能から自動車触媒としての需要が高い。しかし、自動車からの排気ガスによる粒子態ロジウムの環境中への蓄積が懸念されている。そのため、ロジウムの濃度分布の解明は重要である。PGEs分析には、前濃縮法として陰イオン交換樹脂を用いた固相抽出法がよく用いられている。定量には、同位体比を利用した同位体希釈法が使われるが、ロジウム は安定同位体を1つしか持たないため、同位体希釈法を適用できない。そのため、95%以上の回収率を必要とする検量線法での定量が求められるが、水圏環境中のロジウムに有効な前濃縮法は確立されていない。そこで本研究では溶媒条件の選定を行い、前濃縮法の確立を目指した。