主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
回次: 71
開催日: 2024/09/18 - 2024/09/20
p. 277-
近年、我が国では海底資源の獲得や広大な排他的経済水域の有効利用のため、深海インフラ構造物の構築が計画されている。深海インフラ構造物の建設にはコンクリート等のセメント系材料の使用が必要不可欠である。しかし、陸上環境と異なり、深海に曝されたセメント系材料は、通常より早く劣化が生じることが明らかとなっており、深海環境がセメント系材料に与える影響の詳細な評価や、深海環境で耐久性を長期間維持可能なセメント系材料の開発が求められている。本研究では、高いアルカリ耐性を有しセメント表面で生育可能な海洋性細菌の形成するバイオフィルムに着目し、セメント系材料の耐久性に与える影響を調査した。その結果、材料表面にバイオフィルムが形成されることで塩化物イオンの浸透を抑制する効果が示され、セメント系材料の耐久性を向上させる可能性が示唆された。