日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G4 初期地球から現在までの生命圏の地球化学
過去1.4億年間の全球炭素・ストロンチウム・オスミウム循環の制約
*渡辺 泰士松本 廣直
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p. 90-

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抄録

海水のオスミウム(Os)同位体比およびストロンチウム(Sr)同位体比は、岩石や堆積物の風化、海底熱水系の活動などの相対的な寄与を反映しており、物質循環系の挙動を制約する上で重要な指標である。本研究ではLi and Elderfield (2013)で開発された理論モデルを用いて過去1.4億年間の長期的な全球炭素、Sr、Os循環を復元した。その結果、炭素、Sr、Os同位体の記録に整合的な環境変動が引き起こされるためには、白亜紀において玄武岩の風化速度が現在の約2-3倍と高くかつ堆積物の風化による海洋へのOs供給速度が現在の約0.3-1.4倍の範囲でおおきく変動する必要があることが明らかになった。しかし、堆積物の風化速度の急激な変化を説明できるメカニズムは不明であり、Os循環のさらなる制約には堆積物の風化に伴うOs供給速度やOs同位体比についての知見が重要となると考えられる。

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