日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析
新たな時間補間法の開発と化石シャコガイ試料への応用
*中澤 樹高柳 栄子浅海 竜司武藤 潤井龍 康文
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p. 101-

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抄録

サンゴ骨格やシャコガイ殻などを用いた古気候研究では,それらの化学組成や結晶組織を詳細に分析・観察することにより,月単位以上の時間分解能で“一次データ(骨格記録)”が取得できる.しかし,現行のデータ補間では,基準点間に内挿された各点は大きな時間的誤差を伴い,月単位以上の時間分解能で環境の時間的推移を読み解くことが困難であった.そこで本研究では,殻に時間目盛(日輪)が刻まれるシャコガイの1種(シャゴウ Hippopus hippopus)を用い,サンプリングレートが異なるデータにも対応できる解析法を検討した.その結果,新たな解析法として動的時間伸縮法(DTW)が有用であることが判明した.次に,沖縄県小浜島で採取されたオオジャコ(Tridacna gigas)の化石殻から得られた酸素同位体比の記録にDTWを応用し,現在,殻・骨格記録の研究で標準的手法として用いられているAnalySeriesを用いた“等間隔補間法”によって設定された時間軸と比較した.

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