日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G6 宇宙化学:ダストから惑星、生命へ
炭素質コンドライト隕石におけるモリブデン同位体比測定
*武谷 樹横山 哲也Gautam Ikshu
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p. 118-

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抄録

炭素質コンドライトを中心とするCC隕石と、それ以外の非炭素質な隕石であるNC隕石が明確に異なる同位体組成を持つ「同位体二分性」の存在は、それぞれの起源物質が太陽系形成初期において時空間的に大きく分断されていたことを示唆する。一方、地球マントル(BSE)のMo同位体組成はNC-lineおよびCC-lineの間にあり、現在見つかっているどの隕石とも一致しないとの指摘がある。Moに関してはエンスタタイトコンドライト的な始原物質に加え、s-プロセスに富む物質が地球形成に寄与した可能性がある。Mo同位体二分性と地球形成ダイナミクスの関連を更に詳しく調査するため、国立極地研究所から入手した6つの隕石について、酸分解のうえカラム分離を行い、Mo同位体組成をN-TIMS法で測定した。その結果、これまで報告されたCC隕石の中で最もs-プロセスに富む同位体組成を持つ隕石が得られた。これは先行研究のCC隕石と比較してBSEのMo同位体組成に近い同位体異常を示しており、ジャイアントインパクトを引き起こした可能性のあるCC様物質のMo同位体組成を制約するものであると考えられる。

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