日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G8 地球深部から表層にわたる元素移動と地球の化学進化
白亜紀海洋地殻の強親鉄性元素組成とRe-Os年代
*三國 和音石川 晃横山 哲也町田 嗣樹平野 直人
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p. 195-

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抄録

海洋地殻の全体的な化学組成や中央海嶺下での火成作用を理解するには、成熟した海洋地殻の地殻構成岩を調べる必要がある。本研究では、北西太平洋のプチスポット火山に産する苦鉄質捕獲岩10試料について、強親鉄性元素組成分析およびRe-Osアイソクロン年代を測定した結果を報告する。Os, Ir, Ru, PtはMg#と正の相関を、Reは負の相関を示し、結晶分別トレンドの情報を保持していた。得られたRe-Os年代も古地磁気による直下海洋地殻の推定年代と整合的な約140 Maを示し、これら捕獲岩が白亜紀海洋地殻であること、中央海嶺における一連の火成活動による産物であることを示唆する。これらの結果は、これまで混沌としていた、海洋地殻形成プロセスにおける強親鉄性元素の挙動に新たな制約を与える。

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