日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G2 環境地球化学・放射化学
ICP-MS/MSを用いた極微量ウラン同位体分析法における前処理法の改良
*桑原 葵柴 裕太朗深海 雄介大野 剛
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p. 32-

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抄録

環境中に存在するウラン同位体には天然起源と人為起源の放射性核種が存在し、その同位体比は起源物質に強く依存するため、ウラン汚染源の推定や環境トレーサーとして用いられる。人為起源ウランの一種である劣化ウランは天然ウランに比べて235Uの割合が少ないという特徴を持ち、主に核実験、原子力関連施設、工業利用によって環境中へ放出される。特に、235U/238Uの減少と236U/238Uの増加が同時に観測されると、工業利用による影響であると知ることができる。本研究では前処理への信頼性の向上に加え、水素化物の低減化を図る脱溶媒試料導入装置であるAridusⅡと同位体の迅速分析が可能なICP-MS/MSを用いた分析法の確立を目的とした。得られた前処理法を用いて分析をおこなった、地域別の大気降下物中の人為起源ウラン同位体比についても報告する予定である。

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