北太平洋の高い生物生産を支えているケイ藻種の必須元素であるケイ素の動態を解明するためには,海水―間隙水―堆積物の評価が不可欠となる。国際GEOTRACES計画において北太平洋において採取した北緯47°N横断測線と,東側の西経145°W縦断測線のデータを主に解析し,西側の東経155°E縦断測線についても報告する。底層水および間隙水からのケイ素のBenthic Fluxを見積もり,堆積物中の生物起源ケイ素(Biogenic-Si:Opal)の分布や,他の微量金属元素との関係について議論する。また,定点観測点として設定してある西部北太平洋44°N,155°EのKNOT(Kyodo Northwest pacific Ocean Time series)および東部北太平洋亜寒帯アラスカ湾のPAPA(50°N,145°E)についても考察する。