主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
回次: 72
開催日: 2025/09/07 - 2025/09/19
p. 62-
東アジアの新生代堆積盆地に産する天然ガスは、我が国にとって資源的・地政学的観点から重要である。従来、天然ガスの起源(根源岩や熟成度)の評価にはプロパンなどのバルク13C組成分析が用いられてきたが、この方法では分子全体の平均的な同位体組成しか得られず、生成や分解プロセスに関連する分子内の特定位置での同位体組成変化や、ケロジェンなど前駆物質の分子内同位体分布の特徴を捉えることは困難だった。本研究では、新たに開発されたプロパンの部位別同位体分析(Position-specific isotope analysis: PSIA)を用い、分子内の位置ごとの13C組成を測定することで、根源岩タイプや熟成度との関係を解明する。本講演では、ベトナムの新生代堆積盆地から入手した根源岩の熱分解実験ガスおよび天然ガスを対象としたプロパンPSIA結果を基に、同手法による天然ガスの起源評価の有効性を検証・議論する。