日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
会議情報

G1 大気とその境界面における地球化学
海洋微生物によるブロモホルムおよびその他の臭素化メタンの生成および分解に対する温度の影響
*橋本 伸哉奥田 祐樹山下 隼人
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 7-

詳細
抄録

ブロモホルム(CHBr₃)は海洋から大気へ臭素を運び、オゾン層破壊に関与する。植物プランクトンはその生成源、海洋細菌は分解源とされるが、温度の影響は十分に研究されていない。本研究では、珪藻Ditylum brightwelliiと2種の細菌(Phaeobacter gallaeciensis、Pseudomonas属)を用い、温度がCHBr₃の生成・分解に与える影響を調べた。実験の結果から、生成速度と分解速度の両方が温度とともに変化し、特に20~25°CでCHBr₃の残存量が高くなることが示された。将来の表層の海水温の上昇はCHBr₃濃度の増加を引き起こす可能性があり、その影響は共存する微生物種に依存することが示唆された。

著者関連情報
© 2025 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top