日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析
古海洋データの空白域に挑む:海洋のフィードバック機構の理解に向けた亜表層〜中層域の古海洋環境復元
*高柳 栄子菅澤 陽奈荒木 翼舘 宏輔若木 重行黒柳 あずみ横山 祐典板木 拓也久保田 好美井龍 康文
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p. 92-

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抄録

北太平洋のベンチレーションは,主に同海洋の亜表層水塊(北太平洋モード水,北太平洋回帰潜水)および中層水塊(北太平洋中層水)が担っている.海洋内部に運ばれた熱・炭素などは百年〜千年規模で大気から隔離されるため,北太平洋亜表層〜中層域の組成や動態の長期変動を明らかにすることは,同海洋のフィードバック機構を理解する上で重要である.しかし,太平洋域における過去のベンチレーションに関する情報は限られている.そこで本研究では、琉球列島周辺のドレッジ試料および堆積物コア試料の含有化石の炭素・酸素同位体比およびネオジム同位体比から,最終氷期〜現在の北西太平洋亜表層・中層水塊の物理・化学的性質および動態の長期変動を詳細に復元した.その結果,同海域は大気場や海洋表層の変動のみならず,海洋内部の動態の影響も受けている可能性が示唆された.

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