情報地質
Online ISSN : 1347-541X
Print ISSN : 0388-502X
ISSN-L : 0388-502X
短報
地震観測点が少ない時代の震源決定の問題
―1936 年慶尚南道智異山(Chirisan)地震を例にして―
石川 有三
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 29 巻 4 号 p. 137-140

詳細
抄録

地震観測点が多くない時代の震源決定は,場合によって震源位置を誤って決めてしまうことがある.その例を1936年7月4日に朝鮮半島南部で起きた地震で気象庁が犯した誤りについて考察した.このような時代のデータでは,P波,S波の到着時だけでなく,震度分布やP波初動から到来方向を推定する手法も合わせて用いることが重要であることを示した.

著者関連情報
© 2018 日本情報地質学会
前の記事 次の記事
feedback
Top