情報地質
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研究ノート
Rプログラミングによる空間データ解析の高い汎用性と可能性
ホアン ティアン グエンホン ティ グエン小池 克明
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2019 年 30 巻 1 号 p. 3-14

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抄録

Rはフリーのプログラミング言語であり,統計ソフト開発やデータ解析のために統計学,データマイニングの分野で広く用いられている.ここ15年間で空間データの処理や解析用に作成されたパッケージ数は大幅に増加している.本論文は,sp,sf,rgdal,raster,ggmap,tmap,gstat,RQGISのような地理情報システム(GIS)関連の主要パッケージに注目し,種々の有用な例を付けてRを用いた空間データ解析のポテンシャルをレビューする.この実例によってRがどのように空間データを扱い,どのような種類の問題に応用できるかが把握できる.Rはインポート,エクスポート,およびベクターとラスターデータの処理用に複数の関数を提供する.空間データ解析に対しては,Rは基本から発展レベルまでのGIS処理を効果的に実行できるので,GISツールのように作動する.Rの可視化とマッピングでは,カスタマイズあるいはフレキシブルのいずれかのアプローチで,空間データから2次元,あるいは3次元マップが作成される.Rプログラミングの利点をさらに向上させるために,日本でも,特に情報地質学の分野でユーザーコミュニティの形成が望まれる.

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© 2019 日本情報地質学会
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