地質学雑誌
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日本地質学会第116年学術大会 2009年 岡山 見学旅行案内書
小豆島の瀬戸内火山岩類:水中火山活動とサヌキトイド
巽 好幸谷 健一郎川畑 博
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2009 年 115 巻 Supplement 号 p. S15-S20

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抄録

小豆島には,瀬戸内火山帯の一部をなす中新世の火山岩類(瀬戸内火山岩類)が分布する.これらは,他地域の瀬戸内火山岩類と比べて以下の特徴を有する:(1)比較的規模の大きい複成火山体をなす.(2)水中火山活動の証拠が顕著に認められる.(3)玄武岩から流紋岩までの広い化学組成を有する.(4)斑状火山岩と比較的無斑晶質な火山岩(サヌキトイド)まで,岩相変化に富む.(5)サヌキトイドの複合溶岩流が存在する.(6)初生的な安山岩(高Mg安山岩),玄武岩が産する.ここでは,主にこれらの特徴を簡略に説明する.

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© 2009 日本地質学会
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