地質学雑誌
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巡検案内書:第125年学術大会(2018・札幌大会)
蝦夷層群下部~中部に記録された白亜紀中頃の温暖化と古環境変動
高嶋 礼詩佐野 晋一林 圭一
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2018 年 124 巻 6 号 p. 381-398

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抄録

白亜紀中頃は地球史において温暖化が最も進行した時代の一つと考えられており,温室期の環境変動を理解する上で重要な時代である.蝦夷層群は,白亜紀中頃のアプチアンから古第三紀暁新世にかけてアジア大陸東縁の前弧海盆で堆積した地層で,白亜紀の北西太平洋域の古環境変動を連続的に記録している.本巡検では,蝦夷層群に記録された2つの温暖化イベント時の地層である,セノマニアン/チューロニアン境界の海洋無酸素事変2層準の地層と,後期アプチアンの礁性石灰岩を見学する.

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© 2018 日本地質学会
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