日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
老年者の起立性血圧変化: 測定時間の影響
田原 康玄小原 克彦大西 美智恵植木 章三矢野 宏光山本 善邦伊賀瀬 道也山縣 英久名倉 潤三木 哲郎
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2002 年 39 巻 2 号 p. 193-196

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抄録
老年者の起立性血圧変動の特徴について, 特に起立後の血圧測定時間の影響について検討した. 調査対象として, 愛媛県下のコホートから50歳以上の在住者全例を選定した. このうち本研究に同意し, 降圧薬等の服薬のない237例を解析対象とした. 起立性血圧変化は, 安静臥床時, 起立1分後および3分後の収縮期血圧変化から判断した. 対象者全体では, 起立後の経時的血圧変化は, 1分後の変動が最も大きく, 3分後には前値に戻る傾向を示した. しかし起立1分後には血圧変動異常を示さず, 3分後に初めて過度の低血圧または高血圧を呈した例がそれぞれ7.2%, 8.4%存在した. 起立性血圧変化の異常は, 起立1分後の血圧測定でまず評価し, 異常が認められない場合は, 3分後にも再度測定することで評価する必要があることが示された.
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© 社団法人 日本老年医学会
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