グロービス経営大学院紀要
Online ISSN : 2758-4046
不妊治療と仕事の両立困難性についてのソリューション調査
戸山 慎太郎臼井 弘鯉谷 雅至辻 幹生難波 美帆
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2023 年 1 巻 p. 11-18

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抄録
女性の社会進出や晩婚化という社会変化に伴い不妊治療患者が増加する中,不妊治療と仕事の両立が大きな課題となっている.不妊治療中の患者の過半数は不妊治療中であることを職場に伝えたくないと考えているが[1],不妊治療に関する通院時間が勤務時間に影響を与えるため職場に伝えざるを得ない状況が生じている.本研究では,キャリアの継続と不妊治療を両立する女性を支援するソリューションを探索する目的で,不妊治療と仕事について調査がなされた先行研究を検索し,その中から,両立を阻害する要因である通院時間の短縮や仕事への影響についての研究やソリューション提案に言及している論文のレビューを試みた.その結果,既存の学術論文や書籍の中に,心理的な問題についてのソリューション提案は見られたが,治療時間短縮についてのソリューションが提案されているものは存在しないことが判明した.
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© 2023 グロービス経営大学院
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