2025 年 4 巻 p. 75-82
本研究の目的は,パートタイムMBA課程に在籍する学生が,在学中のどのような経験を通じて職業的自己効力感を高めたかを明らかにすることである.4名のMBA生にインタビューを行い,Bandura(1977)の理論的枠組みをもとに分析を行った.その結果,(1)在学中に直面する困難を乗り越えることが職業的自己効力感の向上を促すこと,(2)パートタイムMBA生が直面する困難や課題は個々に違いがあり,自らの状況に応じて主体的に行動することが職業的自己効力感を高める契機になる.また,その主体的な行動を支えるものとして他者からの働きかけが重要な役割を果たすこと,(3)大学院の授業での学びを職場実践に活かし,成果を得る経験が職業的自己効力感の向上につながること,が示唆された.