痛風と核酸代謝
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原著 2
HPLC及びLC-MSを用いたきのこ4種中のプリン体プロファイリング
稲沢 克紀山岡 法子稲川 覚子安田 誠馬渡 健一中込 和哉久留 一郎金子 希代子
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2011 年 35 巻 2 号 p. 175-181

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抄録
きのこ4種に含まれるプリン体をHPLCとLCMSを用いて測定し,プリン体プロファイリング(分子種別分類)を行った.はじめにHPLCを用いて,総プリン体(ヌクレオシド,ヌクレオチド,DNA,RNAを過塩素酸により塩基に加水分解)および遊離のプリン塩基(フリー塩基)を定量した.次にLC-MSを用いて23種類のヌクレオシド,ヌクレオチドを一斉分析して比較した.総プリン体の含量は塩基として算出しているため,LC-MS測定によって得られたヌクレオシド,ヌクレオチドの測定値を換算して,これらに由来するプリン塩基量を求めた.また,DNA・RNAとして存在するプリン体量は総プリン体量からフリー塩基量,ヌクレオシド,ヌクレオチド換算値を減算して求め,プリン体プロファイリングを行った.その結果,きのこ4種の総プリン体は15.6~37.9mg/100g,フリー塩基は0.2~2.4mg/100g,プリンヌクレオシド,ヌクレオチド由来は5.5~13.5mg/100g,DNA・RNAとして存在するプリン体は6.4~24.1mg/100gであり,きのこ4種に共通してDNA・RNAとして存在するプリン体が最も多く含有されていた.
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© 2011 一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会
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