抄録
6-ジブチルアミノ-1, 3, 5-トリアジン-2,4-ジチオール(DB)2, 2′-ビス (ベンゾチアジル)ジスルフィド(MBTS), ZnOによるSBRの加硫反応を見掛けの加硫速度定数(kab), 誘導期(t10), 加硫度(fmax-fmin) について, 170°Cで研究した. 加硫反応はDB, MBTS, ZnOの共存下で起こり, MBTSに対するDBの混合比 (r) の影響を受けた. すなわち, kobはrの増加とともに増加し, fmax-fminはl/rとともに増加した. しかし, t10はr=0.5で極大値を示した. これらはDBとMBTSの反応生成物がrで異なるという結果から説明される. 架橋鎖, 2,4ビス (S-置換チオ)6-ジブチルアミノ-1, 3,5-トリアジン構造はSBR
DB+MBTS→R(_??_)nR+_??_=S r<1; R=_??_-S-, r〓1; R=H
加硫物の元素分析, IRスペクトルから決定した. このような架橋鎖は反応物のSS結合の開裂により生成するチイルラジカルがSBRのアリル形メチレン構造に攻撃して生成すると推論した.