日本草地学会誌
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リモート・センシングによる草地の診断 : 2.ランドサットMSSデータによる1番草収量の推定
秋山 侃安田 嘉純江森 康文深山 一弥
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1985 年 31 巻 1 号 p. 97-103

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抄録

前報において1979年5月22日のランドサットMSSデータを用いて土地利用分類を行なった。このうち草地と分類された反射スペクトル値と西那須野町の3つの牧場,26牧区の採草地の1番刈収量から重回帰式を作成し,以下の結果を得た。1)単一チャネルとしては,バンド6(700-800nm,近赤外域)の反射と牧草収量との相関が大であった(r=0.823)。2)使用チャネル数をふやすにつれ,収量との相関は上昇したが,4チャネル使用時の重相関係数はR=0.923となり,これ以上使用チャネル数をふやしても,相関係数の増分は小さかった。3)そこで4チャネルを用いた下の式によって,解析対象全域の一番収量を推定した。Y_<est>(kg/ha)=-177.7X_1+132.5X_3+99.9X_4-216.2X_6+10642.5(R=0.923)ただしX_1…X_6はCh1…Ch6のCCT値を示す。4)その結果,牧草の収量を推定する手法の一つとして,衛星データの利用も有効であると思われる。

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© 1985 著者
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