抄録
長さ約5cmに切断した飼料イネを用いて,近赤外分析法(NIRS法)による飼料成分検量線の開発と検定を行った。平均化スペクトルにより作成した検量線における化学分析値(LAB値)とNIRS値との相関係数(r)および回帰推定からの標準誤差(SE)についてみると,乾物(DM),粗タンパク質(CP),細胞内物質(OCC),細胞壁物質(OCW)および低消化性繊維(Ob)ともにスペクトル数が増えるほどrは高く,SEは低くなる傾向にあり,4もしくは5反復の平均化スペクトルで作成した検量線が最も高い精度を示した。検量線検定用試料のDM,CP,0CC,0CWおよびObについては,4反復以上(DMは2反復以土)の平均化スペクトルで作成した検量線で推定したNIRS値とLAB値とのrは高く,推定誤差の標準偏差(SDP)は低く,実用的な精度で推定できた。