日本草地学会誌
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研究報告
近赤外分光法によるサイレージ抽出液中の揮発性塩基態窒素の測定
篠田 英史三浦 俊治古川 修
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 60 巻 1 号 p. 35-39

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抄録
近年,北海道では牧草サイレージの品質が悪化傾向にある。その改善を図る上で発酵品質の指標となる揮発性塩基態窒素(VBN)含量の迅速な分析方法が必要となる。そこでサイレージ抽出液532点を用いて,抽出液中のVBNを近赤外分光法で測定できるかを検討した。その結果,光路長が1mmの透過光を用いること,セグメントを40nmとした 2次微分スペクトルを用いること,検量線作成には部分最小二乗法を用いた回帰分析を用いること,使用波長領域は1600-1800nmおよび2100-2350nmに限定することで,寄与率が0.964の高い検量線が作成できた。別試料群を用いた検量線の評価結果は標準誤差が19.5,精度の指標となるEI法およびRPDによる評価がAランクおよび6.6であり,この検量線の精度が非常に高いことが示された。本手法による1検体当たりの分析時間は1分程度であり,従来法に比べて分析時間を短縮することが期待できる。
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© 2014 日本草地学会
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