日本草地学会誌
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研究報告
標高の異なる関東甲信越地方2地域における晩秋期放牧用飼料作物の草量推移
北川 美弥中神 弘詞平野 清
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2017 年 63 巻 1 号 p. 9-14

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抄録

本研究の目的は,関東甲信越地方において公共牧場に預託された牛の放牧期間を延長するため,10月中旬から12月中旬の晩秋期において放牧利用に適した草種・品種に関する基礎的知見を得ることである。このため,オオムギとライムギ各1品種とエンバクとイタリアンライグラス各2品種を,標高320mと1000mの2地域で8-9月にかけて播種し,晩秋期における草量の推移を比較した。両地域ともにライムギ(品種:ライ太郎)の草量が最も高かった。標高1000m地点では,8月下旬に播種した供試草種・品種のうち3草種4品種で10月中旬の草量は100gDM/m2以上に達し,標高320m地点では播種時期にかかわらず10月中旬の草量は全草種・品種で35gDM/m2以下と低いため,放牧開始時期を遅らせる必要があると考えられた。

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© 2017 日本草地学会
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